アニメ、ノベルゲームのレビュー的な感想的な何かを中心にだらだらと書いていきます。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

[タグ未指定]
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | TB(-) | CM(-)

素晴らしき日々~不連続存在~ レビュー的な感想的な何か

素晴らしき日々 ~不連続存在~ 通常版

★★★★☆

シナリオ:A
テキスト:B
音楽:A
グラフィック:B
キャラ:A
萌え:B
演出/システム:C
感動:B
エロ:C
総評:87

当初の期待値よりは…という部分もあるが、名作。
以下、がっつりネタバレあり。

【ストーリー】
“Down the Rabbit-Hole”
“It’s my own Invention”
“Looking-glass Insects”
“Jabberwocky”
“Which Dreamed It”
“JabberwockyII”


それぞれの物語は旋律。
それらの旋律はさらに大きな物語として共鳴してゆく…。

「空と世界」「終わりと始まり」「文学と化学」「救世主と英雄」「兄と妹」「向日葵と坂道」

言葉は旋律となる。
『素晴らしき日々』とはそういった物語。


6つのシナリオ。それぞれの視点から一つの物語を追っていく。
要素としてはいじめから始まり、電波、グロ、リョナ等など…ややハードな内容。
しかし、そんな中での「素晴らしき日々」に至ることがこのゲームの本質的部分。

人よ、幸福であれ!


【テキスト】
引用が多いし伏線多いし伏線の回収もちょっとずつだから、話を理解し難いテキストではある(特に序盤)。
サクサク読めるテキストではないが、先が気になるシナリオのおかげでバランスは取れている感じか。

演出としてのテキスト描写は非常に良い。
特に間宮卓司(救世主)時の画面中を埋め尽くすような負の言葉や、溢れ出るような感情的な言葉を自動送りで表現する等、異常さ等を際立たせるテキスト描写は良かった。


【キャラクター】

一般的なギャルゲーとは趣が異なることもあり、なんか書きにくかったので割愛する(ぁ
ちなみに希実香が一番好き。次点で由岐かざくろ。


【グラフィック】
良くも悪くも並。
グロ描写をちゃんと描いてることは○。

CG数も複数絵師なので充実しているし、複数絵師なのにあんまり絵に差を感じないおかげで複数絵師になるとどうしても発生しがちな違和感はほとんどない。


【演出/システム】
システム的な意味での演出やユーザビリティについても並程度。
というかシステム周りがやたらと充実してくる前のゲームなので、こんなもんかと。


【音楽】
雰囲気のある曲が多く、作風とマッチしている。
お気に入りの4曲をピックアップ。

Tractatus Logico-Philosophicus
『素晴らしき日々』と言えば、まず最初に思い浮かべるのがこの曲。
タイトルも『論理哲学論考』そのまんま。
どこか惹き込まれるような、何かを問いかけられているような、考えさせられるような。そんな不思議な曲。

電波リレーの勝者
世界のどこかがズレ始めた。
そんなことを予感させる良曲。

夜の向日葵
『素晴らしき日々』と言えば、Tractatus Logico-Philosophicusの次に思い浮かべるのがこの曲。
ピアノの切ないメロディが、どんな不幸の中でも幸福で生きよ!と語る本作にマッチしてる。

言葉と旋律
本作で一番好きな曲。


【エロ】
抜きというよりも、より作品に深みを持たせる為のいじめシーンの延長線的なイメージが強かった。
そういう意味でのエロとしては◎。
…しかし全部終わってから見てみると脅威の自慰率の高さに戸惑う^^;


【感想】
私が好きだったのはIt's my own InventionLooking-glass InsectsのIFルートだ。

It's my own Inventionでは卓司と希実香が屋上で旋律を奏でるシーンがとても印象的。
131215_115336.jpg

ラリってるだけかもしれない。でも希実香が犯行に到った背景を思うと、このたった一夜だけどバカ騒ぎした時間に意味が無いとは到底思えない。

131215_115627.jpg

この台詞は作中でも何度も語られたヴィトゲンシュタインの言葉とも重なる。
subahibi01_s.jpg

どんなに不幸な人生でも、周りからどう思われようと、楽しいって言えるならいいじゃん。その言葉は嬉しいんだ。強くならないと生きる資格がないわけじゃないから、弱いままでも良いんだよ(唐突なCROSS†CHANNELネタ)
別に薬物とかを肯定するわけではないけれど、どんな形でさえ最後に「人生は最高だった」なんて言いながら終われることは私は悪くないと思う。

救世主様が語る、大事な事は時間ではなく意味であること
131211_023704.jpg

この台詞に対する答えとしてのラストシーンは非常に印象深い。
131215_122744.jpg

人生に意味なんて無いかもしれない。
でも、こうやって駆け出してしまったのなら、例え理屈では理解できなくとも、そこには意味があるはずだ。


Looking-glass Insectsではざくろが勇気を振り絞るシーンが印象的。
そしてこの「文学は勝つための学問じゃなくて、負けないための学問」という言葉には感銘を受けた。
131217_003627.jpg

いい言葉…俗にいう名台詞ってのは、それだけで力が湧いてくるような言葉が多い。
辛い時、心が折れそうな時にとある言葉が支えになる…なんてことは私自身何度もあったし、諦めずに頑張ろうと思えた。
実際、作中では勇気を振り絞ったざくろは希実香を救い、共に闘い、『素晴らしき日々』に到った。
勿論、間宮卓司の介入が無ければどうなっていたかわからないが、少なくとも彼女の勇気が間宮卓司との関係を繋いだことで招いた結果であることは間違い無いだろう。
そういう意味での「負けないための学問」ってのはなるほどな、と。

ただ、上記2シナリオについては間違いなく「面白かった!」と言えるが、個人的にTRUEのルートがあまり好みでは無かった。
視点によって隠された真実を少しずつ追っていくストーリーは楽しめたものの、感銘を受けるような結末ではなかったのが大きな理由だろう。

同じ解離性同一性障害を扱ったえろげ作品である『俺たちに翼はない』と比べると、本作は障害をプレイヤーを弾き込む為のトリックとして用いている側面が強く感じられるのに対して、おれつばでは欠けた者達の成長や葛藤を描く上での下地として用いている側面が強く感じられた。
そういう意味では本作の主人公たちは、元となる存在がいたことでそれぞれ我が強いこと、欠陥と言える程弱い部分を持ちあわせていなかったこともあり、最終的な「壁を乗り越える」描写に深みが感じられなかったのは残念だったかもしれない。
(作中では"呪い"と言われていたり、由岐に関しては幽霊なんて言われてたりするので、実際は解離性同一性障害では無いかもしれないのでなんとも言えないところだが)

結果的にはやや期待し過ぎたのが良くなかったのかもしれない。
とは言え、心に残る言葉を数多く残してくれた名作であることは間違い無いだろう。


【キャプチャー】
この時、由岐が持っていたものが何なのかがずっと引っかかってる。
131123_213337.jpg

本質に触れるような彩名さんの台詞は考えさせられるものが多い。
131124_104204.jpg
131124_104311.jpg
131217_215025.jpg

このシーンはまじでビビったよね。
131124_215438.jpg

この台詞を聞いた瞬間、「あっ…(察し」
卓司視点は冒頭のざくろとのシーンを観た時から妄想が含まれてるとは考えていたが…。
131215_143502.jpg

ざくろに勇気を与えたシラノ・ド・ベルジュラックの一節も印象的。
131216_223642.jpg

Looking-glass InsectsのIFルートでは希実香が最高><
131216_224732.jpg

この独特な言い回しがなんとなく好きだったけど、終わってみれば納得がいく言い回しだった。
131216_230721.jpg

由岐はいいお姉さんキャラしてた。
131222_114106.jpg

Looking-glass Insectsでざくろが飛び降りるまでに到った心の動きについてはあんまり触れられていなかったものの、こういうことなのだろう。
131222_115458.jpg
ところで、宇佐美らがどうやってざくろのことを探したのかについても触れられなかったけど私気になります!

初見では意味のわからなかったこのシーン。主人公とざくろとの出会い、ざくろが飛び降りるに到った経緯、主人公の正体を知った上で見ると、Dawn the Rabbit-HoleのIFルートの何でもないような日々がざくろにとっての『素晴らしき日々』だったことをようやく理解できる。
subahibi03_s.jpg
これこそが"素晴らしき日々は語りえぬ沈黙の上に立つ"ということか。

【おまけ】
プレイ中の考察メモを箇条書きで。

“Down the Rabbit-Hole”
由岐は実は男?
大雑把な性格であること、ざくろや若槻姉妹とハーレムを作っていること、ざくろが以前好きだと言っていた人間は由岐と同一人物のようで違う、みたいなのが理由。
なんらかのキーで世界が入れ替わっており、由岐は片方の世界では男、もう片方の世界では女になっている??
幻想世界でのぬいぐるみ落としは並行世界の存在を示唆している。
音無彩名は怪しすぎるので注意しておく。
高島メールは掲示板の管理人が送った。
清川の反応的に瀬名川殺しに関与している。
鏡がぬいぐるみ化、司がホラー的存在化、若槻姉妹のことを他の人が突然知らなくなったこと→上記と同様になんらかのキーで世界が入れ替わるタイミングがある??
多分ぬいぐるみが現れるタイミングが世界が切り替わってるタイミング!

“It’s my own Invention”

何故か卓司は羽咲の存在を認知していない。
羽咲が呪いとか言ってたのでやっぱりオカルト的な話?
悠木と卓司の関係が謎。悠木は羽咲のことを知っているっぽいが…生き別れの兄妹?
何故か卓司の心の声を理解する鏡。そして毛嫌いされる存在の司。
理由は現時点では不明だけどおそらく作品のキーとなるはず。
卓司ルートは殆どが妄想…と見せかけて、重要な所は多分真実。リルルとかも。
卓司の視点がおかしいだけでは、由岐視点で見た世界の異常は説明できない為。

“Looking-glass Insects”
悠木と卓司は双子…?
ニセ卓司はなんとなく由岐っぽいし…悠木っぽくもある???
シラノ・ド・ベルジュラックの詩がヒントっぽい。
兄弟(双子)か多重人格者のどちらかだと思われるが、どちらにしてもイマイチ納得がいかない(由岐と卓司ではそもそも性別が違うし、多重人格だとしても現実世界に二人が存在しているのはおかしい)

“Jabberwocky”

あっ…(察し
(以降考察無し)

素晴らしき日々~不連続存在~公式ビジュアルアーカイヴ
パンピンワークス
双葉社
売り上げランキング: 306,941

関連記事

[タグ未指定]
[ 2013/12/25 20:56 ] ノベルゲー レビュー・感想 エロゲ | TB(0) | CM(0)
コメントの投稿












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
プロフィール

ゆと

Author:ゆと
自由に適当に。だけどやることはちゃんとやる。がモットーです。嘘です。

ここ最近忙しくて更新落ち気味ですが、来てくれた方にマジで感謝!

ブログ以上にフリーダムなTwitterもやってます。

Xbox360
FC2カウンター
カテゴリ
人気ページ
アクセスランキング
[ジャンルランキング]
ゲーム
1784位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
レビュー
320位
アクセスランキングを見る>>
メールフォーム
ご意見、ご要望等あればこちらに。

名前:
メール:
件名:
本文:



上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。